異議申立した金沢市からの資料
多くの資料が審査会から公開せよと答申が出ました。
【答申全文や一連の資料は下に掲載】
情報公開は時代の流れと言われ、各地のオンブズマンの活動などで一般市民にも知られるようになった。しかし、この制度を政策決定の検証手段として活用する例はまだまだ少ない。また、現行制度にも問題は多く、請求して初めて不備や盲点が分かることも多い。
制度を使う必要のない議員や役人には絶対に分からない。条例や法律は性善説に立っているから、決められたとおりに組織や社会が動いていると誰もが信じている。条文を読んだだけでは問題点は分からないのだ。
辰巳ダム問題検証のため、98年9月、初めて県に請求して以来、膨大な公文書を通して、公共事業の仕組みが分かってきた。
不当な事実が次々に明らかになった。公文書に残された役人の無能な仕事ぶりに唖然としたこともあった。
不当な事実を前にしても、行政は間違いを認めない。議会の議決や上司の決裁という「民主主義の手続き」を踏んでいるから、ハンコをもらえばそれで終り。後に検証されることは考えない。
行政とは疑ってかかるもの、常に監視すべきもの
(堀田善衛『ミシェル 城館の人』)
民主的手続きを定めた行政法の諸法は、間違いをさせないための手続きであるが、一旦決められた施策を正そうとする時、市民にとって大きな壁となる。
行政の悪しき施策を、個人レベルで検証するのは並大抵のことではない。行政のチェックは本来、議会・議員が有権者から付託された権能であったはずなのだ。
思いの主張だけでは社会は変わらない。過去を検証し、過ちを顕在化する作業が欠かせない。
このコーナーは、私たちの情報公開制度活用のささやかな記録である。
●最新情報(どうなっているんだ石川県!)
知事のスケジュールがなんと不存在!??/異議申立
121件の公文書が行方不明……!
◆「いや〜ね金沢」景観大賞。審査経過が大量非公開/異議申立
●内灘町やっと条例制定(3名の議員が反対)【◆全文】
●1/23 情報公開を公約して新町長誕生【◆新町長のホームページ】
●北海道ニセコ町の条例には気骨がある【◆ニセコ町の情報公開条例】
●私の情報公開ものがたり(このページの入門にあたる) 1999.12
●大阪での講演録 2000.1.22
●石川県へ公開質問@《工事実施基本計画不在を指摘》1999.3
●県の情けない回答 1999.3.10
●本会のコメント 1999.3.18
●重要/県へ公開質問A《水利権問題を指摘》2001.3.21
●回答延期@ 2001.4.5
●回答延期A 2001.7.2
●県から回答 《行政は間違いを犯さない?》 2001.8.21
●重要/県の回答へのコメント 2001.8.21
●情報公開制度について金沢市へ公開質問 2001.4.3
●市から回答 2001.4.10
●情報公開条例の盲点(金沢市)「悪魔の呪文」
●情報公開条例の盲点(石川県)「公文書2000件が行方不明」(整理中)
●「悪魔の呪文」が裁判になっている(詳細は後日)
《非公開処分で金沢市へ異議申立/審査会答申出る》
(上の写真/審査会が1年以上の審議)
●手続きの流れ
●異議申立書 2001.4.3
●市長の弁明書 2001.7.24
●反論書提出 2001.8.17
●13年度の情報公開保護審査会終了2002.4.10
●審査会委員名簿
●14年度の審議開始、11号は結審か?(2002.5までに2回開催)
●審査会答申全文 2002.7.8市長に非公開文書の公開を求める
●95%の「勝訴」だが…《答申へのコメント》
《請求した公文書一覧》
石川県関係 1998/1999/2000/2001 以後整理中(たくさんありすぎ……)
金沢市関係 1999/2000/2001 以後整理中(たくさんありすぎ……)
【関連資料】
●情報公開法/●石川県情報公開条例/●金沢市情報公開条例/●救済措置/●県の公文書公開請求書
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