城南1丁目から洪水が発生すると――


2003.7.30 掲載

 城南1丁目付近から溢れるとどうなるか?

 国土地理院の地図から、鞍月用水に沿って標高の数字を拾い、高い順に並べてみた。これが犀川からもし洪水が起こるとしたら、一番可能性の高い姿である。かなりリアルに洪水の流れが分かってくる。
 鞍月用水と大野庄用水に沿って洪水が拡大していくのがわかる。

地  点 標 高
大桑町ゴルフ場横 38m
三口新町口4丁目11番地  35m
城南1丁目6番地(企業局近付近) 32m
城南2丁目16番地藤乃湯前 29m
菊川1丁目交差点付近 27m
菊川2丁目18番地 25m
杉浦町(新竪小学校裏) 23m
池田町1番丁 21m
片町1丁目(大橋北詰パチンコ店前) 20.36m
片町1丁目4番地(ラブロ前) 19.42m
ここで大野庄用水と合流、両用水に沿って流下する
中央通町2丁目 17m
中央通町12丁目 15m
玉川町2丁目(図書館横) 14m
三社町ガード付近 12m
武蔵交差点付近 12m
金沢駅前 10m
金沢駅西(広岡町) 9m
中橋町 8.38m
金沢駅西まで到達した洪水は、幹線道路に沿って西と北へ進む。

 駅西50m道路に到達した洪水は、河川管理をする県庁へ向かうはずなのだが、如何せん、このあたりまでくると金沢中心部そのものが遊水池となって、おそらく影響はなく、安全であろう。
 県の幹部は、庁舎の上から、金沢市内の洪水を眺めていることであろう。
 河川課の多くの職員は前日から泊まり込み、あるいは堤防補強のため現場に出かけているだろう。残る職員は、必死に電話にかじりついて情報をとっているだろう。
 若い力のある職員は、金沢市の職員と一緒になって、土嚢を積み上げているかもしれない。

 辰巳ダム建設を治水の前提と考えているから、今すぐやらなければならない河川改修が全部ストップしている。辰巳用水の文化財指定の動きも起こらない。都市水害対策も進まない。全ての悪の権化が辰巳ダム建設のようである。

★位置関係が分からない方は、こちらを参照
 鞍月用水と大野庄用水の簡単な図解であるが、この図にミスがある。大野庄用水の取水口は、犀川大橋下流100mのところにある。上流1000mに三箇用水堰を作り、水路で取水口まで落としている。
 ★こちら → 【鞍月用水と大野庄用水の簡単な紹介】

 この資料は、【石川県土地改良事業団体連合会】 のページにある。
HPを請け負った業者のミスだろうが、連合会のおじさん達はホームページなんて見られないから誰もミスだと気がつかない。これまた楽し (^○^)