更新情報を兼ねた 情報公開ものがたり日誌 2007 昨年までの日誌はこちらから |
◆情報公開をキーワードに、様々な問題を掲載しています。 ◆一定のテーマにまとまれば別ページに掲載します。 |
――2007.10.15(月)―― 社会資本整備審議会で何が審議されるのか? 事業認定に必要な社会資本整備審議会の意見であるが、この審議会で議論される審査基準を入手できた。 曰く「事業の公益性が一般に納得しうる客観性がありや否やを、具体的事業及び当該特定の土地等につき、精査せられたい。……云々」とある。インターネットでも一部公開されている(pdfファイル)。 具体的には「得られるべき公共の利益が、当該土地がその事業の用に供されることによって失われる利益に優越すること」となっている(後日、整理して紹介する)。 県の事業認定申請に対して提出した市民側の意見書はこの審査基準に照らしても、見事に正論を主張している。辰巳ダム問題必読玩味の意見書である。◆意見書はこちらに全文紹介。 辰巳ダムと辰巳用水のページを整理しました。 |
――2007.9.30(日)―― 辰巳ダム、どうなっているのか? 辰巳ダムはどうなっているのか? 事業認定のため社会資本整備審議会が開かれた形跡はないのに、本体着工がもうすぐ始まるという話があちこちから聞こえてくる。 県のホームページに「入札情報サービス」なる検索サイトがある。これで調べると、辰巳ダム建設事務所からの発注見通しとして辰巳ダム計画が載っている。つい先日まで第2四半期(7〜9月)に本体発注があるように出ていたが、今日確認すると第3四半期(10〜12月)に延期されていた。 こうした辰巳ダムをめぐる現状を別ページに整理してみた。「辰巳ダム 公聴会の後どうなる? 裁判への道とそれを避けるための条件と努力」 辰巳用水とせせらぎ用水 市や県は辰巳ダム計画を推進しながらユネスコ文化遺産登録を求めるという。かつて金沢大学と県庁を郊外に移転し都心から5万人の動きを消滅させた後に「にぎわい創出」として公共事業をおこなってきたが、税金を使った茶番劇であろう。 市内用水をせせらぎとして観光に活用しようとの話もある。いもり堀を復活させようという計画も聞かれる。都心部を流れる用水は辰巳用水である。果たして辰巳用水がこうした「負担」に耐えられるのか? 小生が以前「辰巳用水に二つの水利権がある」と指摘したことがある。この問題提起が的を射ていたことが最近の用水調査資料から分かってきた。 市が市内用水の調査をしていた。二つの資料を現在調査中。 「金沢市内用水せせらぎ調査事業 用水量有効活用基本計画業務委託」(市農業基盤整備課、平成10年10月3日) 「農業用水路実態調査報告書」(昭和61年1月30日) 森林環境税の本体は? 森林環境税の総額は国の助成を入れて4億円余ある。 7月31日に決定した団体への助成総額は1000万円余で主に環境教育的な効果が期待されている。残り3億8000万円余が森林整備の本体である。担当の森林管理課に聞くと資料を提供するとのことであった。後日紹介する。 |
――2007.9.18(火)―― 森づくり環境税のページ新設 すでに県民から徴収されているが、あまり知られていない。納税通知書の「均等割」に500円上乗せされ、説明もないからだろう。 森林管理課の予算請求書によると今年度1300haの整備をするようだが、対象山林などが分からない。整備事業の発注状況なども、県の入札情報に載っていない。一体どうなっているのか? いくつかの資料が入手された。過去の資料も整理してページを新設した。題して「これでいいのか。いしかわ森林環境税」 |
――2007.8.19(月)―― 渡辺恒雄氏が語る「日本と戦争と戦争犯罪」 「日本の首相の靖国神社参拝は、私が絶対に我慢できないことである」 「遊就館は非常に有害な施設の1つであり、あれは閉鎖しなければならない」 昔から巨人が嫌い。だから読売新聞と渡辺恒雄が嫌い。最近、渡辺恒雄氏は日本人と戦争についてよく語るようになっていた。8月10日付「北京週報日本語版」で「日本人に戦争の真相と戦犯犯罪をはっきりと知らせるようにしなければならない」と語る。「北京週報日本語版」特別取材 参議院選挙。石川県も民主党 とりあえず参議院選挙結果(yahoo!サイト) 候補者と政党に公開質問しました。(質問状紹介/Wordファイル272KB) 森づくり新税による助成団体決定 石川県は7月31日、問題の森林環境税をつかった「いしかわ森林環境基金」による補助事業実施団体を決めたという。 地元北国新聞一紙に載っただけで、県の記者発表資料にも森林管理課のホームページにも紹介がない。経過の分かる資料と記者発表資料を請求した。とりあえず地元紙に載った団体を紹介(こちらに)。 |
――2007.7.1(日)―― 6月、7月の金沢 金沢市にとって特別な月が6月と7月。例によって百万石祭りと氷室の日(7/1)がある。観光のために行政や業界がこぞってイベントを盛り上げる。旧市街の町内会や子供会も当然のようにこれらの大イベントに参加。こうして前田利家が金沢市民の身近なお殿様として記憶に刷り込まれてきた。これに違和感を持つ人も多いがマスコミはとりあげない。この一端は以前「この町のかたち/金沢人は、なぜはっきりものを言わないのか?」でまとめた。興味のある方はご一読を。 情報公開審査会の意見聴取 なんといいましょうか、5名の委員のうち1名欠席、1名が途中退席で不在。過半数の3名で成立しているとのこと。 1年以上も経っているので何が問題だったのか、思い出すのも苦労だった。改めて過去を振り返り問題の所在をまとめ、新たに2つの指摘をした。 青森県でも知事の日程資料公開請求が行われ、一部非公開。異議申立に対する審査会答申を紹介し(東奥日報、青森県HP/答申32号の全文)、石川県でも青森県同様の時間、場所、同行者、相手方などが記載された日程表が存在するはずであると主張。当たり前の話だ。これが不存在だったら事件だ。 また、担当者が保管する電子データが県の共用サーバに保管されているならば組織共用文書そのものである。……などを説明した。 一人の委員から「情報公開制度は公文書が存在することを前提とした制度だから、不存在というと大変困る。あるはずだといってもその証拠がない。審査会には強制調査の権限などがないから県に質問し説明を受けるだけ。これが審査会の限界。処分時点で請求者はもっと追及してほしかった」と注文があった。そんなこと言われても困りますねえ。決定当時、さんざん秘書課とやりあってこの不存在決定。限界とあきらめずに審査会の調査権をフルに使ってこの「事件」を解明してもらいたいものだ。 補佐人として参加した中 登史紀さんは、「手帳」も公文書、時間も場所も書かれていない資料は日程管理資料とはいえない。審査会は、情報公開条例第23条の調査権限で関係文書の公開を指示すべきだ、と意見を述べた(意見書の全文 Wordファイル29KB)。 |
――2007.6.26(火)―― 審査会から意見聴取の案内 ナシのつぶてでだった情報公開審査会から次回の会議で意見を聞くという案内があった。「知事のスケジュール管理資料不存在」に対する異議申立の件。常識はずれの不存在という決定もさることながら、この決定が2005年12月22日、異議申立を行ったのが翌年の2月22日だったから、審査会審議の異常な空白期間である。 事務局は「異議申立がたくさんあって…」というが、あるならそれなりの態勢をとればいいだけの話。委員の日程調整が難しいなら集中審議をすればいいと思うが、なんせ知事のスケジュール資料も不存在だと強弁する石川県庁の体質だから、県民の権利などを考える意識はないのだろう。委員の姿勢も問題だ。事務局を使うのではなく、事務局に使われているのだろう。これじゃ情けない宮仕え。 ともかく審査会の意見聴取は、来る6月29日(金)。補佐人として中 登史紀さんが参加する。【この問題は別のページで】 九谷ダムの治水効果と犀川下流地域の避難騒動 公聴会でのダム推進人の論拠の一つが九谷ダムと浸水被害、それに昨年の避難騒動に象徴される犀川下流域の浸水被害。 長文になったため、別ページに掲載した。 |
――2007.5.29(火)―― 公聴会が終わった。 公聴会の準備などで更新も1カ月ぶり。 さて公聴会は想像どおり、賛成派の皆さん、感情論に終始。内水浸水と外水氾濫を混同して辰巳ダム早期着工を訴えた。 これに対して反対派の皆さんは県の辰巳ダム計画に対して具体的に問題を指摘し、批判。 本来、この公聴会は土地収用法の解釈によれば、事業認定を求めている県の計画に対して問題点の収集を国交省がおこなうものであるから、賛成論などを聞く必要がないものである。公述人全員が批判者であるのが法的な手続というものだ。 ともあれ、賛成論の根拠のなさがあらためて浮き彫りになったわけである。 小生も第一日目に公述した。別ページに公聴会を紹介した。 中 登史紀さんが彼のホームページで公聴会の詳細を紹介している。 掲示板でもいろいろ意見交換がある。 知事のスケジュール非公開問題たなざらし なんということか05年12月に情報公開請求をした石川県知事のスケジュール管理資料が非公開になった問題、異議申立をして18カ月。いまだに審査会から意見聴取の連絡がない。年度にすると3年にわたる。 この間、報道などで石川県知事の記者会見は全国最小回であると報道された。さもありなん。毎日廃棄して資料がないというのだから記者会見も開けないのだろう。それで論理は通る――(@_@)ビックリ 石川県のホームページを開いても、知事のページに「知事の動き」があるが最新が3月。これも資料がないから更新できないのか――(*_*) |
――2007.4.28(土)―― 新しく公聴会決まる 先日、国交省北陸地方整備局建政部から書留郵便が届いた。辰巳ダムの公聴会の日程が決まった案内だった。 来る5月20日(日)、21日(月)の二日間。案内の詳細は、北陸地方整備局建政部のホームページにある。 けどねえ、先日担当者から連絡があったとき、本ホームページを見たらしく、「会場に最後まで係の者を置いていました」と言われたが、そんなはずはない。何人もの方から「国交省の人はいなかった。張り紙を見て帰った」という連絡を受けた。 この担当者、4月から前任者から引き継いだ新しい人だった。前任者の無責任をどうしたものか。困ったものだ。 |
――2007.3.28(水)―― 辰巳ダム公聴会中止! 25、26日に予定されていた公聴会、なんと地震のため中止。 10時半ころ拙宅に電話が入った。例によって回線がパンクで、主催者の国交省北陸地方整備局建政部から公述人への電話連絡は大変だったようである。しかし傍聴人には連絡の手だてがない。 会場へ行った。入口にB4の張り紙で「中止になりました」と事務的な張り紙があるだけ。一切いきさつなどの説明はない。入口で、国交省の役人と談判。 今回の「中止」は、国交省の判断ではなく、音楽堂の管理者から、施設の総点検のためすべての使用を中止したとのこと。 「中止」を知らない人は会場に来るので、終了予定時間まで、国交省の人間が少なくとも一人は会場入り口で待機し、公聴会に来た人に「中止」の説明をすべきだと強く申し入れた。 担当者は、「言われたとおり、職員を配置します」と答えていたのだが、国交省の職員はすぐに全員いなくなった。 しかし当日音楽ホールで予定されていた音楽会の主催者は、ハンドマイクでずっと中止の案内をしていた。 国交省の対応について掲示板でKAZさんから常識的な投稿があった。こういう一般常識を役人は知るべきだろう。 けど、これからどうなるのだろう? 国交省のお役人は、「すべてしきり直し」と言っていたが、公告もやり直すのだろうか? なお、中 登史紀さんの公述予定内容が彼のホームページに紹介されている。 隠された?流木の議論 昨年10月の第5回辰巳ダムデザイン検討委員会の議事録要旨(pdfファイル)が県のホームページに載っている。しかし肝心の模型実験と流木をめぐるやりとりがまったく載っていない。いかがなものか。正規の議事録にどう書かれているか公開請求をした。(傍聴記はこちらへ) |
――2007.3.1(木)―― 辰巳ダム公聴会が開催される 辰巳ダム建設の事業認定に対して公聴会の開催を申請したが、国交省北陸地方整備局建政部は、2月27日、公聴会開催を新聞紙上に公告した…、というけど、全く知らなかった。肝心の請求者になんの「お知らせ」もない。行政手続きの冷たさである。 ともかく、公聴会が3月25日(日)と26日(月)に開催される。なお公述申し込みは7日午後5時15分まで必着。 国交省北陸地方整備局建政部のホームページに公聴会開催の詳細が載っていたので紹介する。(◆別ページへ) 鴛原の北電鉄塔下の奇妙な工事 対岸から見たとき地崩れした部分をコンクリートの護岸工事か?と思っていたが、間近で見ると、風呂敷で隠すような奇妙な工事だった。網付きのフェルトを剥がれた斜面に張り付けてある。たぶん斜面緑化の工事である。(写真のページへ) |
――2007.2.7(水)―― こっそり辰巳ダム事業認定申請を行っていた ほとんど誰もしらない間に石川県は1月18日、地権者土地を強制収用するため国交省に事業認定申請をおこなっていた。 わずか読売新聞だけが内容を報道しただけ。地元紙も触れていなかった。2月8日まで県庁や金沢市役所で縦覧をおこなっているが、おそらく誰も知らない。この縦覧期間中に利害関係人が公聴会開催の請求や意見書提出ができるため、ナギの会や辰巳の会、犀川の河川整備を考える会、森の都愛鳥会などが国交省に縦覧最終日の8日、国交省北陸地方整備局(新潟)に公聴会開催請求、石川県知事に意見書を提出する予定。意見書の内容など別ページに掲載。 メールトラブル問題解決…か? 昨年12月頃から、メールトラブルが頻発。受信出来るが送信できなくなるトラブル。この原因は、最近の迷惑メール氾濫対策の一環として、プロバイダーが「port25ブロッキング」なる対策をとっていたこと。解決策など詳しくはこちらへ(@nifty)。 |
――2007.1.1(月・元旦)―― 謹賀新年。あけましておめでとうございます。 さて、昨年12月に入ってメールの送受信にトラブル発生。受信できているが、送信するメールの多くが1週間ほどたって不達でリターンされてくるようになった。すぐ返ってくればまだしも何日も後に返ってくると混乱する。またインターネット上のWEBサイトが開かないケースも増えている。鋭意調査中。 そんなこんなで、昨年からの懸案整理も遅れ気味。関係各位には迷惑をかけていますが、よろしくお願いします。 とりあえず近況報告。 |
トップページ 2006年の日誌はこちらに by H. .Watanabe |