浅野川洪水とはなんだったのか?
次第に分かってきたのは、県が主張するような天災ではなく、55年前に起きた洪水をきっかけに進められた河川整備がほぼ完成した後、そのまま放置され、土砂堆積が1.5m〜2.0m進んだ結果であった。
また、浅野川の洪水対策で作られた浅野川放水路の管理が行われず、ここも堆積がすすみ、計画どうりに分水できなかったことである。
明らかに石川県や金沢市の責任があるのだが、行政がそんな無責任な態度をとる要因は、第三者委員会に参加している専門家と称する委員の無責任さと、県の意向に添った調査報告を作成した(株)アイエヌエー(INA)なるコンサルタントの存在であろう。このコンサルタントは、石川県の主要な河川整備に関わる調査委託業務を独占的に受注してきた。県職員の天下り先でもある。
下流に住む者として、堤防決壊の危険性や河床堆積の放置は見逃すことができない。死人の出ることも考えられるからだ。
このページで、浅野川洪水の数々の問題を総まとめをしていきたい。
◆河床掘削工事で現れた昔の河床ブロック(11月5日現在)
並木町〜浅野川JR橋の区間で施行されている河床掘削工事。1.5mも掘り下げている。昔の河床に戻しているわけだ。こんなにも河床が深かった…! 河川の維持管理を怠ったことで堆積が進んだことがよくわかる。昨年の氾濫は起こるべくして起きた。天災のせいにして国の金を引き出そうとした天狗橋事件を想起させる。
◆痕跡からみると想定内の洪水だった(pdfファイル)
県は、天災だと主張するが、洪水痕跡からみると想定内の洪水で「人災」である。中
登史紀氏の考察(H 20.10.7)
◆切り欠きから洪水が人家に流れ込んだ
並木町、主計町の被災者のサイト。行政のミスを住民が提起
◆写真で見る浅野川洪水
直後に視察に行った。
◆放送されたニュース一覧
数多くのニュースや特集番組として浅野川洪水が放送されました。
◆堤防決壊の危機 パイピングの発見
県は、モグラの穴だという。第三者委員会も追認。アリの一穴を知らない学者のあつまりである。
◆パイピング現象/掲示板の議論から
海外の専門家からも届いた掲示板の意見を掲載。
◆県は浅野川の問題を把握していた
H15年、県は浅野川の現況流下能力の調査を行い、1m以上の河床上昇を把握し、緊急掘削案をまとめていた。しかし計画は実行されず、08年の氾濫が起きた。人災の証明ということである。
◆浅野川放水路が洪水の元凶だ(映像)
「浅野川放水路『十分に機能した』に異議」(北陸朝日放送)
衝撃的な放送だった。我が家にも電話がたくさんかかってきた。
◆山河なし〜「女川」の氾濫・濁流は警告する(映像)
浅野川水害から半年後のドキュメント。(北陸朝日放送)
◆浅野川水害(金沢市の洪水の記録)
地元で放送された特集番組一覧。
◆浅野川下流で堤防決壊はあるか
新潟・福井水害を参考に可能性を探った。
◆浅野川洪水第三者委員会委員会へ質問と申し入れ
明らかな間違いを問題提起した。
◆新年度の水防計画に重大欠陥あり
河川課職員の質と能力が端的に分かる!
◆犀川に 3 時間流域平均雨量 147mm の雨が降れば!(pdfファイル)
ダムより河川改修(堤防強化)が適切な対応である。
◆河川整備の基礎=堤防・遊水池=を考える
忘れられてしまっている河川整備を振り返る
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