更新 2002.9.14
ツバメのねぐらの話

必見!「ツバメ帰る日誌」も掲載


ところで、ツバメの初飛来というのは、全国でも調査されている例がありますが、
南国へ旅立つ「ツバメ帰る」という情報は、私が調べた範囲では、まったくありません。
それで、わが家のツバメ君達の協力を得て、
「全国初、ツバメ帰る情報」を掲載しよう。


子育て後のツバメのねぐら

子育てを終わって姿を消したツバメの話。
7〜8月、2度目の子育てが終わり、玄関からすべてのツバメが姿を消します。
金沢周辺のツバメは、すべて河北潟北部にあるヨシ原に集まり、
夕方5時半〜6時半には、湖面スレスレに何万羽というツバメが飛び回ります。
これは、ちょっと異様で、怖い。
ヒチコックの「鳥」の恐怖に似たのものがあります。
暗くなる寸前に、1羽ずつ隠れるようにスッ、スッ、とヨシ原に入ります。
最初は一本のヨシの上部に横になってつかまって、キョロキョロしていますが、
しばらくすると、ヨシの下の方へヒョイヒョイと移動し、見えなくなります。
こうして集団生活をしています。


さて、南国へ帰るときの様子

ツバメが旅立つとき、面白い現象があります。
子どもの巣立ちが終わり、半月ほど、民家の近くから全く姿を消します。
田んぼの上やかなり高い空中をヒラヒラと飛んでいます。
子育ての最中は、間近で盛んに「ツバメ返し」をやってエサをとっている。
子育てが終わった後は、のんびりしているのでしょうか、
「ヒラヒラ」と空中を移動しています。

9月の上旬のある日、突然、何10というツバメが玄関に入り、クルクルと飛ぶ。
家の前の電線にもたくさん群がり、うるさくい。
何事かと、道を通る人も見上げてツバメを見る。
半日ほど周辺を飛び回っていますが、スッと静かになる。
それっきり、あれほどいたツバメがいなくなる。
この日を境に、その年はツバメは見ることができない。

後日、「ああ、あの日が帰る日だったのだな」と思い出す。
来年のため、「自宅」を忘れないようにするのでしょう。

今年から、その日をきちんと記録しておこうと思う。
これを「日本初!ツバメ帰る情報」としてここに掲載しようと思う。
(以上は、2002.4.4 掲載)

今年のツバメの様子やねぐらの様子は、《ツバメ日誌》に順次載せてきたが、
9月に入って、ツバメが南へ渡る準備を初め、中旬には出発する。
この「ツバメ帰る」様子を、【ツバメ帰る日誌】として
ツバメが河北潟からいなくなるまで追いかけます。

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