金沢市議会での奇妙な質疑?


2004.4.19 掲載

駅前東広場整備に賛成した議員からは、ほとんど質問が出ていないのだが、例外的な(?)議員が登場していた。以下に紹介。

土木建設常任委員会記録 平成16年11月2日

◆報告 坂戸土木部長
 3点目は、駅東広場の各施設の名称についてである。(1)として、大屋根(ガラスドーム)については、全国応募総数4,713点の中から、7月1日に「もてなしドーム」と決定した。(2)の「もてなしドーム」の前面に配置されているシティゲート、これは工事上の仮称としてシティゲートと言っているが、この木造の門柱は、藩制時代より金沢で盛んであった能や素囃子などの伝統芸能で用いられている「鼓」をデザインモチーフとしている。今後、この金沢らしいデザインにちなんで、「鼓門」とする。(3)の東広場地下部は、5方向への通路――JR金沢駅、県立音楽堂、ポルテ金沢、都ホテル、ホテルイン金沢方面の5方向がある。それと、多目的空間が1,500平米ある。さらに情報発信空間、12面のマルチビジョン等を設置する箇所等から構成されているこの地下部については、「もてなしドーム地下広場」として、新たなにぎわいの拠点としたいと思う。

◆質問 関戸正彦委員
B駅ドームの話も出た。これの耐震性は間違いないと思うが、ガラスで覆われたドームなので、避難場所として対応できるのかどうか伺いたい。
 駅東広場の各施設の名称について説明されたが、この名称については市民からいろんな意見を聞いている。この点、部長はどのように判断しているのか。完成して間近だが、市民のニーズなり、観光客のいろんな感想をどのようにとらえているのか、伺いたい。私は、ドームはまあまあだと思っているが、どうもいろんな人の意見は、鼓がマッチしていないという意見が多分にあったと思う。その辺、的場部長はどのように市民の意見を聞いているのか、伺いたい。

◆答弁 的場都市整備部長
 Bシティゲートの名称であるが、今般、先ほど説明したように、「鼓門」という名前で今後統一したいということである。これまで新聞等々を含めて、ある程度の意見は私の耳にも入っている。工事中は仮称としてシティゲートという呼び方をしていたが、日本人としてわかりやすい、しかも鼓という、そういういわれのある施設なので、そのことを表現して「鼓門」、しかも日本語で呼び名を定めるという方向が妥当だろうと思っている。
 今後は、一般市民の方で理解されていない部分があるかと思うので、能であるとか、古い芸能に由来したモチーフだということが、いろんな形で市民の皆さんに伝達できるように周知徹底を図っていきたいと思っている。

◆質問 中西利雄委員
 B今ほどシティゲートの話があったが、ただ単に名前を変えればいいというものではない。金沢らしさを醸し出すために「鼓門」としたと思うが、実際問題あれを見て、何とも変なものだというのが正直な市民の声だ。先般も、私のところへ県外の方が来られて、「中西さん、あれは何ですか」と質問されたが、残念ながら私は答えることができなかった。シティドーム、ガラスドームは大変すばらしい形になっているが、「あの門は何やいね」という率直な意見が市民の間にはある。そういった意見を部長は聞いているか。

◆答弁 的場都市整備部長
Bシティゲートに対する意見については、私も聞いたことがある。その都度、由来を説明して理解を求めているが、その辺のところをまだ御存じない方がかなりいるというのも、正直な感想である。したがって、現在、全体の整備が工事中なので、完全オープンするまでには、その辺のところの由来や意味を市民にわかりやすく説明する機会を探していきたいし、また、施設の周辺には、そういったことが一目でわかるようなサインも設けたいと思っている。
 特に、外から来られた方については奇異に映ることは予想できるので、現地にその辺の由来をしっかりと書いたもの、意味合いを書いたものを設置したいと思っている。同様に、市民向けにもいろんな機会をとらえて、門の意味合いを説明するように努力していきたいと思っている。

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