今回発見された断層を紹介します(中さんと渡辺が訪ねた。9/25)。
辰巳ダム本体、左岸地盤にそれはある。相合谷をほぼ1m程削りとり、壁を出してコンクリートを打ちながら工事を進めるのだが、壁の風化を防ぐために全体をモルタルコンクリートで覆い、堤体を積み上げるに従って、剥がしていく工法である。この剥がされて見えるところに断層が発見されたわけだ。
ダムは現在標高107m レベルまでコンクリート打設が進んでいる。
モルタルが剥がされて露出されている壁は107〜110m間。幅は、50mほどある。
この辰巳ダム建設現場・東岩の地形について、あるコメントがある。
すでに故人になられているが、金大名誉教授で、地質研究の第一人者・竃義夫先生が以前この場所を視察されたとき、一目で「ここは断層ですね」と言われたという。
この断層、県はこれまでコメントしてこなかった。県のこの態度は過去から一貫している(鴛原の超大規模地すべり地の存在、本体着工で放水路崩壊、本体着工そのもの)。
ただ、注意を要するのは、断層といっても動かない(安全な)断層もあれば、新しくて動く可能性がある断層もある。後者を活断層といい、ダムは建設できない。県は今回、調査結果を発表していないため、誰も安全かどうか確かめることができない。
今、進められている新辰巳ダムは、旧計画から位置を上流に移したため、地質調査に不備があった可能性もある。
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