いいね金沢???
(-_-メ) いや〜ね金沢 (-_-メ)
2004.4.10記


第3回 うんこ公園

 泉野出町交差点横にある小公園を、住民は「うんこ公園」と言う。言い得て妙。その呼び方がピッタリなのだ。
 公園の中央に置かれた石造の作品が巨大な「うんこ」。私は「うんこ」ではなく「トド」と名付けているが……。




 これはれっきとした「芸術作品」である。某造形作家の作品で、著名な公募展で入賞した。題して「西の雲」。
 具体的に題名をつけているから、この固まりは雲で、下の箱状の造形は町並みだろう。「西」とあるから、支え状の鉄線は雨、それも雷雨を表現しているのであろう。
 「うんこ」とか「トド」と揶揄され、奇妙な違和感を与えるのは、設置場所がマッチしていないのだ。
 この作品は、比較的狭い室内で近くから見ることで作者の意図が伝わる。広い場所で遠くから眺める限り、うんこやトドと言われても仕方がない。

 金沢には市立の美術工芸大学がある。教員や学生が作品を大量に生み出す。完成すれば、どこかに展示することになろう。絵画ならほぼ展示場所が室内と特定されるが、大きな彫刻や造形作品は野外が多くなる。

 最近、金沢市内のあちこちで奇妙なモニュメントが目につくが、町並みや自然、景観とバランスがとれず、疑問が残るものが多い。
 市に買い取られた作品は作者から離れ一人歩きをする。設置場所を間違うと、美大からの「駄作展示場」になってしまう。

 金沢大学と県庁を郊外に移したことで、金沢市の中心から2万人の人の動きが喪失した。にぎわいをつくろうと「金沢21世紀美術館」が10月にオープンするが、一時の慰めにしかならない。人を寄せるために金をかければかけるほど、安っぽい町になる。
 県や市のトップに、文化や美術、芸術を理解する素養があるとはどうしても思えない。それとも裸の王様にされてしまったか。

     嗚呼、いや〜ね金沢。うんこ公園

 作者に罪?はない……(~o~) こうしたことが決められる仕組みを紹介しておく。
 市の職員と学識経験者による「まちなか彫刻設置委員会」なるものがある。【別ファイルにまとめた】


第4回 「飛び込み台」をなんとかしてくれ!(準備中)