・「伝統の広場」を近代的都市景観創出区域で計画するにあたり、伝統そのものではなく、「金沢らしさ」として展開する。
・「らしさ」とは?
広辞苑
接尾語
平安時代まで行われた推量の助動詞「らし」の転用。
……の様子である。……の風である。……感じがする。
いかにも……と思われる。
助動詞
根拠や理由のある推定を表す。
確かな伝聞に基づく推定を表す。
大辞林
接尾語
……としての特質をよく備えている。……にふさわしい。
……という気持ちを起こさせる。……と感じられる。
助動詞
なんらかの根拠や理由のある推量を表す。
判断の結果を断定せず、婉曲に表現する。
……にふさわしい様子である。……によく似た状態である。
・都市景観における「らしさ」とはどんな時に感じられるか。
都市を見て回るとき、繰り返す類似のイメージが都市の「らしさ」を 形成する。
・他都市の事例から見た「らしさ」のつくられ方
★この項目の中で、以下のような事例を紹介している。
パリのグラン・アルシュ、ダニ・カラハンの都市彫刻、奈良市民ホール、東京の国立博物館、歌舞伎座、アラブ世界研究所、関西国際空港、パリの新オペラ座、ボンビドーセンター、京都駅改築、梅田スカイビル、フランス・ニームのコロセウム、エッフェル塔もあるぞ……(>_<)
・文化をつくり続ける都市が育む感性
高品質、高作品性、妥協を許さない姿勢
常に前衛、本物志向、まがい物を許さない姿勢
情報発進性、過去の財産を大切にする姿勢
(↑発信の間違いか?)
・「金沢らしさ」のキーワード
形態的特徴
都市の特徴
旧金沢のあみだ 状街区割り、広見(城下町の構えが残っている)
新しい金沢の金沢駅通り線、鉄道、高速道路からなる方向性伝
統文化の形態的特徴
武家屋敷 妻入り、堂々・素朴 穏やかな勾配屋根……
町屋 重厚で陰影に富み繊細 ムシコ窓がない
1階大戸、格子、2階両脇の袖壁、天窓、望楼……
色彩の特徴
瓦の黒、蒔絵、沈金、漆喰の黒と赤と金
古九谷の緑、黄、薄茶、濃茶、赤絵の赤、金
精神性
伝統芸能が生きた街(能、茶)
工芸の街
市民の意識に浸透している。すべての工芸が存在する。
機械、繊維、観光などの主要産業の背景に工芸がある。
多くの工芸が複雑な相互補助関係を構成していて関連分野が広い。
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