犀川最大の危険箇所がなぜ放置されてきたか?

掲載 2005.5.23

「城南・菊川の会」設立総会学習会資料
  2005.5.21(土) 犀川荘にて

渡辺 寛:ナギの会URL http://nagi.popolo.org/

以下は、当日のレジメですが、作成した資料や写真、図面、グラフなどをリンクで紹介しました。なんせ、作業には物理的に時間がかかるため、少しずつ資料を紹介していきます。

  新しく分かった問題も含め、「城南一丁目3つの謎?」も掲載。


1 城南地区の位置(犀川扇状地の要)
  「金澤古蹟志」/犀川二流あり(香林坊まで犀川/1本を総構堀へ転用し鞍月用水へ)
  堤防で都市拡大(河原町、川除町、川縁、葭島、水溜町…)
  自然堤防と治水対策(城下を守る両岸堤防差/尾張藩と美濃の堤防(輪中の発達)/利根川論所堤)

2 藤棚白山神社流失(河原になった)
  明治18年4月8日(1885年)120年前(「金澤古蹟志」参照)

3 第二室戸台風(昭和36年1961年)
  片町で浸水被害発生
  県の報告書発見/大橋上流でパラペット越流/流量700t/s,ゆっくり浸水位上昇
  主な原因:三箇用水堰のコンクリート化と泉用水堰で河床上昇したこと
   → 鞍月用水堰地区では越流はなかった
     =当時鞍月用水堰上流は危険箇所ではなかった。

4 犀川ダム建設
  第二室戸台風水害で、治水対策叫ばれ、犀川ダム建設(加速?)
  根拠:既往最大洪水(昭和8年930t/s=1/70 計画高水615t/s =@)

5 昭和47年「犀川中小河川整備全体計画」
  河口〜大桑橋整備計画 重点は三箇用水堰改造…
  1/70確率 → 1/100確率(都市化対策)
  辰巳ダム構想(築造不能時も考慮した)
  流下能力:@ の2倍/河床掘削/高水敷に芝生(現在の犀川の姿となる)

6 昭和48年河川改修工事開始(〜55年度終了予定)
  伏見川合流点〜大桑橋間

7 昭和53年、河川改修工事打ち切り?
  鞍月用水堰上流は放置/辰巳ダム計画に乗り換え

8 昭和54年12月、辰巳ダム計画発見?(宮江先生)
・昭和55年8月文化財保護審査会幻のGOサイン高堀某の混乱?県の謀略?)
  →文化財保護審査会の役割は文化財の調査研究でダムの是非を決めるところではない(年表をみればよく分かる!
・辰巳用水愛護運動始まる

9 河川整備の実際の姿(災害が発生→激甚災害指定)
「激災に指定されると、補助に上限がない…」(某県河川課担当者)
雪見橋は城南一丁目からの洪水を前提に許可(あり得ない占用許可)
・昨年の新潟・福井水害(7・13 7・18)と堤防
・国交省、全国堤防緊急点検と結果
  → 全国 900箇所(新潟400箇所 石川県11箇所)
  → 実際は306箇所(中間報告/国交省から指示)
    (「翌年の河川増水期までに堤防改修予定のある箇所」と指示され11箇所に)
  →「これまで支障がなかった」(高野河川課長発言)

◆治水対策の基礎知識(総合治水)
・基本高水(降雨で流出する総量/発生確率って?)
  誤差(基礎データ少数/2日雨量314mmで洪水予想)
  ゴマカシ(飽和雨量など)で過大な流量
  → 新潟洪水は1/600確率と玉井調査委員長発表=長岡市04年8月=
     ↑専門家が批判
  → ミシシッピー、ライン川洪水を1/10000と推定
     ↑「科学者らしからぬ推定値」と批判
・犀川基本高水:1740t/s
     ↑1/2400と中 登史紀さん指摘。800〜900t/sが妥当
・計画高水・実際に流れ出る流量:1430t/s
  →現況流下能力:1230t/s
  →200t/sオーバーする(辰巳ダムが必要?)
・水位と堤防高の検討  
  堤防の構造/河川管理施設等構造令(1mの余裕必要)
・多様な対策(防、遊水池、拡幅、河床掘削、ダム…)
・内水氾濫対策(雨水、都市計画……)
・支川対策(犀川1/100→伏見川1/5〜10 ←…!?)

◆ソフト対策の重要性

情報公開(河川情報システム?)
警戒水位突破(慣れと災害)
・防災会議
・監視カメラ、避難、住民自助……
・ハザードマップ作成

◆新しい動き
・都市化で災害が大きくなる(伏見川の例)
・河川審議会提言:洪水を許容する河川整備→新河川法(H9)

◆変わらない(鈍い?)石川県と金沢市
・行政の体質か?
・自治体改革は期待できないか?
 ・5月22日(日) 自治体学校プレ企画「ニセコ町片山氏講演」
 ・5月25日、石川県防災会議開催(「ハザードマップ」の取扱が焦点か?)