岡本芳美先生を迎えてシンポジウム


掲載 2005.10.1

河川工学の第一人者から学ぶ
水害から身を守るための
シンポジウム


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10月10日(月・祝)
午後2時〜5時
金沢市清川町 JR犀川荘(地図→)
講師:岡本 芳美
岡本水文・河川研究所代表
元新潟大学工学部教授、元建設省河川技術者
主催:水害のない安全なまちをつくる城南・菊川・新竪の会


 元新潟大学工学部教授、元建設省河川技術者、岡本水文・河川研究所代表の岡本芳美先生が、金沢市を訪れ、10月9日(日)〜10日(月)、犀川や浅野川を視察することになった。
 岡本先生は、昨年7月に起きた新潟水害の調査をされ、死者を出すなど起きてはならない水害の発生原因を独自に発見をされるなど、調査に関わった多くの専門家の中でも特異な存在のように感じます。
 最近の河川技術者はデータをパソコンに打ち込み、出てきた数字が現実で、日常経験とかけ離れていても、疑問に思わないようだ。
 昨年の新潟水害を600年に一度の大雨が降ったからだと結論づけた技術者たちがいた。地元の方に聞くと、あの規模の洪水は過去何度も発生しているという。技術者は解析ソフト真理教の亡者か?
 なぜ死者を出すような水害となったのか? 原因は堤防の決壊と避難回避の遅れだった。
 ◆参考岡本芳美氏レポート「7.13水害を考える」
 ◆参考「新潟・福井水害」
 ◆参考「河川整備の基礎=堤防・遊水池=を考える」

岡本先生はこんな人(チラシより)――――――――――――
元建設省河川技術者。元新潟大学工学部教授。
退官後、岡本水文・河川研究所設立。全国の河川をベースに研究。
行政や企業からの調査、依頼も多い。
専門は流出解析(降雨から河川流量を計算)。著書に河川工学の専門書多数。
「技術水文学」「河川工学解説」「開水路の水理学解説」「緑のダム、人工のダム」など。ホームページの検索で調べると、これらの専門書は河川工学の基礎的な資料として、多数の研究や学術調査に引用されている。
専門の流出解析では、日本の従来の代表的流出計算法である貯留関数法とは比較にならない超精密な流出計算《マルチ・タンク・モデル法》を提唱しておられる。
建設省時代の仕事は、調査から計画、立案、工事施工まで多岐にわたる。昨年の新潟水害を調査したレポートの冒頭を紹介。
――河川に関する研究に携わる私は、全国で大 水害が起こると、直ちに、現地に飛び、水害の 勉強を行うのが常でした。しかし、今回の新潟 県7・13水害では、お年寄りの方々の亡くな られ方があまりにも痛まし<、気が重くて、な かなか出かけられませんでした。――
「私は役所の御用学者じゃないが市民運動の応援団でもない」と明るく話す、気さくな人です。


講師の著書紹介
 「河川工学解説」工学出版
 「開水路の水理学解説」鹿島出版会
 「技術水文学」日刊工業新聞社(石川県立図書館に蔵書)
 「緑のダム、人工のダム」亀田ブックサービス
 「流出計算「MTM法」解説」亀田ブックサービス=近著
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MTM=マルチ・タンク・モデル法
 従来の代表的流出計算方法とされる木村俊晃の貯流関数法や菅原直己のタンク・モデル法に望めない多くの利点がある。
 1.計算が容易
 2.計算地点を選ばない
 3.期間を選ばない
 4.どんな河川にも適応できる
 5.過去の水文データがなくても計算可能
 6.洪水予想が可能
 7.過去将来の流量予想が可能
 8.森林の利水作用の計算が可能
 9.計算機を選ばない
 10.モデルの修正追加が可能
   など
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