見せたくない? 辰巳ダムデザイン検討委員会

更新 2006.8.20


7月28日の第4回委員会の様子/正面は玉井信行委員長

市民には委員会の傍聴をさせない?
7月28日、第4回辰巳ダムデザイン検討委員会が開かれた。過去3回開かれているが、開催の事前発表が極めて異常だ。発表のない時もある。市民に見せたくない委員会のようだ。
以下、これまでのホームページでの発表と開催の状況である。
 第1回委員会の開催(発表は2日前):平成17年11月17日
 第2回委員会の開催(発表は2日前):平成18年2月2日
 水理模型実験検討委員会(誰も知らない)平成18年3月2日
 第3回委員会の開催(発表なし):平成18年6月1日
 第4回委員会の開催(発表は前日):平成18年7月28日:今回

おかしいのは、それぞれの議事次第をみると、冒頭に「議事の公開の可否確認」とある。傍聴者を「排除」してなんの公開であろうか。これまで、辰巳ダムを巡る委員会は、市民からの強い要請もあり会議開催1週間前には記者発表資料として県のホームページに掲載されてきた。このデザイン検討委員会は異様な進行である。会議運営の指揮は、哲学者・玉井信行教授。
この日、第4回検討委員会の結論として、次回10月予定の第5回で終了との見通しを確認して散会している。

◆公開された委員会資料を掲載(議事録本文や元データなど)
 (※)第3、4回資料は非公開。異議申立中。
◆石川県の検討委員会のページへリンク
検討委員会の資料などは、県庁1階の情報センターで見られる。


下流から見たイメージ図

上流から見たイメージ図

流木や堆砂、流出対策がまったく議論されていない
ざっと資料を見るだけでもいくつか気になることがある。
洪水時の流木対策や上流からの土砂の堆積や流下がまったく検討されていない。辰巳ダムは「環境に優しいダム」だから、「優しくない条件」を頭から考慮していないかのようである。
穴あきダムの欠陥の一つに洪水時の流木が流入口を塞ぐ問題がある。流木が計画想定外の被害を起こす可能性がある。流木対策を真剣に検討した形跡が見あたらない。
また、辰巳ダム湛水池周辺は数々の地すべり斜面が存在し、その一つは土塊量525万トンの超々大規模地すべり地である。堆砂や土砂の下流への流出の計算などが全く議論されていない。見せるためのダムのデザインについての議論がほとんどすべてである。
また、今年3月2日、(株)アイエヌエー(INA)の筑波研究所で「辰巳ダム水理模型実験検討会」が開かれているが、その内容の紹介も要旨だけで、市民が知りたい情報=辰巳ダムが公益にかなっているのか判断できる情報=はほとんどない。

益田川ダムと比較しても浅い議論ではないか
先進事例として県が紹介する益田川ダムも穴あきダムのもつ問題を様々な分野から指摘されている。
この穴あきダムで日本初と言われているダム・島根県の益田川ダムは、辰巳ダムとほぼ同規模なので、辰巳ダムの将来の姿を実感するためにも比較してみよう。流木対策の大がかりな措置もある。辰巳ダムにも類似したものが下の方に薄く書かれているが、上部にある流入口には全くない。大洪水のときここに流木が吸い込まれ、閉塞の危険性はどうか?
◆別ファイルに両ダムの諸元を比較した。

★穴あきダムの問題と、辰巳ダムデザイン検討委員会については、別ページに紹介したい。

【参考】
益田川ダムの現地調査報告(写真多数あり)
島根県/益田川ダム湛水試験の報告
『総合的な豪雨災害対策の推進について(提言)』(豪雨災害対策総合政策委員会) pdfファイル
市民参加の淀川水系流域委員会のインターネットサイト
兵庫県弁護士会/武庫川ダム建設計画/県から回答書
【サイト内情報】
発見/鴛原は超々大規模地すべり地だった
県の地質調査一覧
末端部の地図を検証
犀川流域委員会での不思議な審議?
市、県議会で地すべり初質疑
宇宙から見た鴛原地すべり斜面
北電の株主総会で鉄塔倒壊で質疑
地すべりの基礎知識


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