アイエヌエーの解析は間違い/監査請求

掲載 2006.1.2

中 登史紀さんが行った監査請求資料を順次紹介していきます。
元資料は、中氏のホームページにあります。膨大なため、このページで整理していきます。

@今回の請求書要旨(下に)
A請求書の説明書


石川県職員措置請求書


石川県知事に関する措置請求の要旨

一、請求の要旨
 石川県知事が「平成15年度犀川総合開発事業(辰巳ダム建設)犀川水系河川整備計画検討業務委託」に係る業務委託費を委託業者(株)アイ・エヌ・エーに委託費全額支払ったことは、公金の不当な支出にあたります。
 不当な理由は、以下のとおりであります。

1.犀川大橋基準点の石川県が決定した想定洪水量(ダム調節無し、浅野川放水量含まず)、いわゆる基本高水流量が過大に算定されている。

 犀川大橋基準点の想定洪水量(基本高水流量)1750m3/秒が実際に過去に発生した流量(既往洪水量)と甚だしく乖離し、解析が明らかに誤っていると判断できるのに委託内容を吟味することなく公金が支払われていること。
100年超過確率の想定洪水量は1750m3/秒としているが、過去100年間の最大規模の洪水との比較(昭和8年洪水930m3/秒、昭和36年第二室戸台風700±50m3/秒、平成10年台風7号864m3/秒)、請求者による、昭和53年からの27年間の石川県観測流量記録の確率解析結果(100年超過確率値963m3/秒)に比較し、甚だしく過大です。隣接の浅野川(天神橋基準点)の32年間の石川県観測流量記録の解析結果と比較しても犀川の想定洪水は明らかに過大です。


2.犀川大橋基準点の石川県が決定した想定流量(ダム調節あり、浅野川放水量含む)、いわゆる計画高水流量が過大に算定されている。

(1) 犀川大橋基準点の想定流量1455m3/秒が実際に過去に発生した流量(既往洪水量)と甚だしく乖離し、解析が明らかに誤っていると判断できるのに支払われていること。
既存の犀川/内川ダム調節後、浅野川放水路の放流量を含めて、犀川大橋基準点の100年超過確率の想定流量は1455m3/秒としていますが、請求者による、昭和53年から平成16年までの27年間の石川県観測流量記録の確率解析結果(100年超過確率値526m3/秒)に比較し、甚だしく過大です。

(2) 鞍月用水堰地点の流下能力は500m3/秒であり、本委託業務報告書の解析では、鞍月用水堰地点の超過確率年はほぼ3年(3年に1回はこの流量を超過することを意味する)に相当しますが、実際は、明治18年(1885)の犀川洪水以来、120年間氾濫が起きておらず、本委託業務報告書の解析の想定流量との乖離が甚だしく、解析が明らかに誤っていると判断できるのに支払われていること。


3.措置請求の内容について
 県民の生命と財産を洪水から守るための治水計画は、洪水解析がすべてであると言って過言ではありません。適正な洪水解析にもとづき、効率的で無駄の無い治水事業を行うために、石川県知事に対してつぎの二事項を措置請求いたします。

(1) 現実と甚だしく乖離し、信頼性に疑問符がつく洪水量解析を委託業者(株)アイ・エヌ・エーに指示してやり直しさせること。
(2)「平成15年度犀川総合開発事業(辰巳ダム建設)犀川水系河川整備計画検討業務委託」に係る業務委託費の洪水量解析相当分(5編からなる報告書のうちの第1,2編が相当すると推定し、仮に業務委託費の2/5、つまり40%)は石川県へ返還すること。
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以上です。

二、請求者
   住所 金沢市(略)
   職業 技術士
   氏名 中 登史紀

右地方自治法第二百四十二条第一項の規定により別紙事実証明書を添え必要な措置を請求します。
 平成17年12月27日
 石川県監査委員  様


請求書の説明書はこちらにあります