流木対策は? 辰巳ダム水理模型実験検討会

掲載 2006.8.30

辰巳ダム水理模型実験検討会の議事録全文
(アイ・エヌ・エーの実験施設。3月2日・つくば市)。

アイ・エヌ・エーの実験模型(県資料より。クリックで拡大)

(元資料:検討会資料と議事録=pdfファイル: 8.393KB



「穴あき」の穴は、1m×3m


穴あきダムの欠陥の一つは洪水時の流木対応。流木が穴をふさげば、機能停止におちいるからだ。
公開された模型実験検討会の資料には、流木実験はなく議論もほとんどない。穴の前にスクリーンを張り、上流の山腹斜面を管理する、という程度の希望の表明である。
こんなことで、穴あき辰巳ダムの欠陥は解消できるのか?
辰巳ダム計画地上流にはいくつもの地すべり地があり現在進行中だ。犀川渓谷は地すべりが作った地形でもある。
常水が流れる「穴」の姿も明らかになった。高さ1m×横幅3m。「低水放流設備」と呼ばれ、河道方向から90度ひねって付けられた「魚道」である。
「実験の結果」として次の記述あり。
――低水放流設備からは、15m3/sが放流され、水路に沿って円滑に流れ出る。ダム設計洪水流量に至るまで、開口部から水が噴き出すようなことはなく、水路に沿って放流でき、問題ない。」――と。
この異様な姿でも環境に優しいとのことだ。
いよいよ穴あきダム・辰巳ダムの欠陥が見えてきたといえよう。




辰巳ダム水理模型実験検討会 議事録(案)
平成18 年3 月2 日(木) 15:00〜16:30


玉井委員長
それでは、意見交換に入りたいと思います。今日の配布資料全体として、大きな要点は、減勢池の長さを短くしたということです。それと、上段と下の二つの放流口との干渉等を実験結果で修正してきているという点です。また、減勢池から下流にかけての流況についても視察を行いましたが、いかがでしょうか。また、現在はまだ詳細な検討は行われておりませんが、土砂に関係した流れについても、何かあれば次の検討に反映させていくことはできるのではないかと思います。

北浦委員
用水取入口への水量とか、流速については専門ではありませんが、見学時の皆さんの話では特に問題はないということでしたが、あそこ(取入口直上流の砂洲)に岩や砂が貯まったり、あるいは木が生えたりした状況になったほうが、より景観的には良いのかもしれないと思うが、その点はどうか。

玉井委員長
用水の取入口から見て左岸側に向かって、減勢池の導流壁があります。そこの地山については、一度切るけれども、現在に戻そうという案があります。それで、用水の右岸側は現在も洲があり、少し岩の下を通って用水取入口に行くというのがあります。

北浦委員
そのダムの直下のあたりが今は木もないし、何も無い。そのままなのか、今後、木を植えてダムの巨大さを消すようなことができるのか。もし木が植えられるとすると、景観的にはよくなると思う。

玉井委員長
下流側から見たモンタージュか何かありますか。今、北浦委員が言われた砂州の上にダムが見えるようなものはありますか。

事務局
これが第一回の時に提示したモンタージュです。

玉井委員長
丁度、下流側からダムを見たモンタージュですね。

北浦委員
そのモンタージュでは木が生えているが、その程度の木であれば、今の流れを変えずに植えられるのか。

玉井委員長
こちら(図中右)は導流壁で、これ(図中左)は地山の山裾になる。今言うのはこちら側(非越流部側)ですか。何かお考えがおありですか。

北浦委員
そこにある現在の木程度しかなく、特に植えないということであれば、ダムの本体のコンクリートがかなり見える。それを和らげるために木を植えるということは、今のところ計画はないのですか。

玉井委員長
視察現場でも、当該箇所が議論になりました。ここ(堤体導流壁と堤趾導流壁の結合部)は直角に導流壁が出て曲がって、また減勢池のほうで曲がって減勢工の側壁が伸びてくる。ここが、(東岩取入口に)近いところで高いものができるということになってしまう。そこで、直角に突き出た部分を少し埋めるような形ではどうかとか。あるいは、戸室石というような議論もありました。たくさんの面に貼るというのは材料の供給面とかを考えると課題がありますが、人が近づいていく部分に戸室石を配置する、貼るなり石垣のように積むかを考える。特に戸室石の活用など前回ご議論いただいたようなご意見を反映させる場所として、この部分のような人が近づく場所が一つの対象となると思います。

北浦委員
そういう修景を施したとしても、用水の方への水の流れにはあまり影響はないということですね。

玉井委員長
今日視察した流況では、辰巳用水の周辺の水位はあまりあがらないようです。従って、例えば一つの案として、石垣のようなものを造るとすれば、数メートルの高さでおけば、その上は木を植えてもあまり水はあがらないので、いろいろな手段を講じることはできると思います。

鍔委員
この壁の修景というのは確かに気になりますし、また、下流側の魚の魚道が少し直線的なのが気になります。そこを含めて、この直角の壁をこうした(丸くつなぐ)線形だとか、なにか植栽や石など様々な材料で納めるとか、そういったことは考えられないでしょうか。ここの場合、ダムの堤体とは全く別の修景物と考えるがいいと思います。

玉井委員長
(平面図上で)ここが取入口ですね、それでここが魚道になっていますね。それで導流壁はこの辺りから始まる。高くなるのはこの辺りでしょう。ですからここに立って、中洲の辺りにいると、この部分はかなり高く見えるということになります。

北浦委員
上の方が高く見えるのは当然だと思うのですが、下の部分をできれば木で隠したほうがいいと思います。それで、下の部分を変えると水の流れに影響があるかなと思ったのですが、今の話を聞くとあまり影響はなかろうということですね。

玉井委員長
そうですね。水理模型では、この取入口のマークがありましたが、あれは200年に1回くらいの時にちょうどあのマークの上くらいになって、それより小さい時は、あまり水位は上がらず、ここの河原は完全に水没するということにはならないようです。

畦地委員
先ほど実験を見ていまして、一番心配していたのは、土砂も一緒に持ってきて用水に流入してしまうことでした。しかし、模型に実際に水を流したのを見ていると、思っていたよりも水が増えないということで、水の流れが直接取水口に当らずに、流れが廻って横になって水門にいくということで心配していたことが消えたわけです。直に当っていた場合は、流木が縦に当って用水の中へ入るというのが往々にしてあったので、鉄柵の間を抜けて入ってきたことがありました。しかし、あの模型を見た限りでは、ダム建設後の流木は、右岸のほうへ流れてから、廻ってきて横に当る。用水の横へ流木も横に当っても縦には当らない。用水としても心配はないと思います。また、最大の流量になった場合、下流が増水して、辰巳用水の堰堤の上を越流して逆に、上へ来て、水門が水没するような状態になる。それも心配したのですが、滅多には起こらないだろうし、起こるとなれば片町も水浸しのような稀な状況ではないかと思い、大丈夫だろうと思った。
ともかく、用水としては、川の流れが模型の通りとすれば、問題ないと思った。水をいくら放流しても、(用水側へ)分流してくるのはせいぜい15t から20t ということで、川の流れはあまり変わらないと思う。あの模型の通りならば大丈夫でしょう。今までは、犀川ダムが放流すると必ず川の流れが変わって、用水にまともにぶつかったり、反対の方にいったり、土砂をたくさん持ってきたりとありましたが、ダム建設後にそのようなことがなくなるので、用水としては充分ではないかと思っております。

玉井委員長
ただ、ここ(分流工)からある程度速い流れが、直角にダムの堤体に沿ってでますから、この辺りの洲については、変形する恐れがあると考えないといけない。

畦地委員
北浦先生が言われたように、前の壁面は取水口から見て、人間の大きさから見ると、大分見上げる格好になる。

玉井委員長
ここは緑の修復ということで、現状維持という形ができるという提案がありました。

畦地委員
当初は、なんだかすごい(高さの)ものができると思っていたが、今日の模型で見る限りでは思っていたよりは高くないし、下のほうを土羽としてコンクリートがみえないということであればよいと思う。

石井委員
今日の場合、きれいな水で、対して問題はないと思いますが、実際は下流の副ダムのスリットへゴミがかかりはしないかと思いました。あるいは、今日は土砂というのが全くない実験でしたが、減勢工の中に、将来的に水を流した場合には、どれだけの土砂が貯まるのかと思ったのです。そうすると自然とそこ(副ダムのスリットや分流工の呑み口)に影響が出ないかと思ったのです。

玉井委員長
その関連では、視察時に現場で議論しました。資料9ページを見ていただくと、ダムの本体があります。右に三角形の印が赤いものと黒いものがあります。黒いものが原案で、それが実験の結果、赤い所まで小さくできるようになったと説明があったわけです。今、平面図では、スリットが2 つ入っているのが分かります。すなわち、減勢池内の土砂は水とともに下流へ流れるのを期待しているわけです。

石井委員
砂利みたいな小さなものは流れるので問題はないです。しかし、かなり大きい石も流れるのです。まして、常時、下(下段常用洪水吐)は開いているわけですから、少し大水になったら流れてくると思います。

玉井委員長
事務局として、その辺りの現状のお考えはどうでしょうか。

事務局
土砂、土石についてですが、現在、上流に犀川ダム、上寺津ダムがございます。ですから、それより下流の間で転石がどれほどでてくるかということだと思います。その間につきましては、それほど大きなものは出てこないと考えていますが、今後、どの位の大きさの転石が想定されるか、そして、あまりにも大きなものは上流で止めるような細工が必要となるなど、移動床の実験をふまえて、対策を考えていく考えでおります。
先程、呑み口の小さい所に土砂が詰まるのではという話がありましたけれども、視察時の流況から考えて、水量が増えた時に流速が大きく、そこでとまらない流れになってくるため上流側に口(分流工の呑み口)を持ってきているという説明にありました。すなわち、通常の土砂でしたら、呑み口周辺には止まらないと思います。

鍔委員
下段の常用洪水吐は常時水が流れる。ここは暗くて長い所ので、魚があがりにくいのではないかという話でしたが、出口(下流)が少し広がっていますが、上のスリットを広げて少しでも光を入れるようにすることは可能ではないですか。例えば、天井のほうに向けて少しでも明るくするとか。

野尻委員
あの模型では、明るかったと思います。

玉井委員長
スリット自体を大きくするのは難しいと思います。シミュレーションとして、この中でどのくらいの明るさになるかということを計算するのは可能かと思います。また、明るくしようという時は、内部に光線を持ってくるというような方策はあるとは思います。

鍔委員
先程、北浦先生おっしゃった修景なのですけれども、低水放流設備の上流側から非越流部の他、下流の減勢工側壁についても、例えば石を置いたり、壇上に土を盛って植栽したりするが良いと思う。本体側は問題ないと思いますが、こういう壁(減勢工側壁)というのは、全く荷重はみてないから、構造上まずいのでしょうか。これ自体には、覆土などはできないのですか。

玉井委員長
それはどうでしょうか。かなり水が上まできても耐えられるものになっており、あるいは衝撃のも耐えられるものになっているはずですよね。それに比べれば軽い、反対の力ですからに支えにはなるという方向だと思いますが。

事務局
実際は、ボリュームにもよると思いますが、ある程度の修景の盛土は出来ると考えます。構造的には、外力は相殺されますので、修景盛土の条件を考慮して計算すれば、可能なかたちにできます。ただし、盛土が盛られていない状況ですとか、水しか入っていない状況なども含めて、構造検討した上で形を決めないといけないと思います。

鍔委員
もう一つ質問です。赤い形になって平面的に減勢池が小さくなって、この部分(左岸側)はフラットになったのですけれども、地山を切る量は変わらないのですか。

事務局
地山を切る量は若干増えます。それはなぜかといいますと、擁壁を立てた後、安定させるための底敷幅が必要になります。従ってその底敷幅分だけ若干法が広がり、かつ掘削する量も若干増えます。ただ増えるといってもそんなに大きな量ではありません。

玉井委員長
この斜面に沿って造っていたのが原案ですね。

事務局
はい、その分を立てることにしましたので、その分底敷の幅が必要です。

玉井委員長
基礎の幅を取らないといけないということですね。

事務局
はい、その基礎の幅の分が2m程度必要ですので、その分が広がり、かつ数量も増えることになります。ただ、数量的にはほとんど変わりません。若干増える程度だと考えてくださればいいと思います。

鍔委員
この部分は覆土する。

事務局
はい、これについては、背面を、先生がおっしゃっていたように覆土、いわゆる埋め戻しですね、いわゆる土で良質の土砂で埋めます。こちら側も埋めます。ですから今模型で見ていただいたようなかたちになります。模型ではこういう形になります(図を提示)

鍔委員
減勢池そのものに蓋をして覆土はできますか。ボックスのように。そうするとまた覆土できて、修景的には一番有利かと思うのですが。

事務局
覆土しますと、いわゆる暗渠になってしまうので、維持管理の面で、河川管理者の方が中に入りにくい等、非常に難しいのではないかなと思います。従って維持管理を考慮すれば、やはり減勢工は開けておくほうが良いと考えます、もちろん、橋をわたす程度ならいいと思いますが。

玉井委員長
維持管理側面では、先ほど石井委員がおっしゃられたように、ここに土砂が貯まったり、大きな石が転がり込んだりした時にどうやって除去するかお考えですか。あるいは、従前では減勢池に貯まったものをどうしているか。重機が入れるかどうか。

事務局
先ほど申しましたように、あまりにも大きな転石等は上流で止めたほうが良いと思います。下流スリットも1mの幅ですから、重機が入れるスリットではありません。視察時にも(流木を)流してみようとしましたが、1mのスリットですと逆にあそこに詰まる可能性もあるかなとも感じました。ただ、スリット幅は広げても2m程度が限度なので、重機は入れないと考えております。そのため、大きなものについては上流で止めたほうが良いと思うのです。詳細はこれから検討していくこととなります。上流で止める場合も、折角、親水空間として整備しようという話もありますので、自然な形の周辺になじむ土砂止めを考えないといけないと思います。
ついでで申し訳ないのですが、先程よりお話のあった低水放流設備の横の堤体との間に護岸や修景植栽をとの話がありましたが、新たに低水路を設ける際に、常識的にはその出口について、何らかの積石的な護岸等が必要になると思います。澪筋も変わりますし、新たな水衝部ができるならば、もちろん石積みなどの護岸で守らなければいけないとこういうことになります。その護岸の上に植栽を施すことは当然可能かと考えます。

玉井委員長
今の話はこの辺り(取入口の上流)ですね。ここに新しい水流ができ、新たな水衝部ができるとすればというような話ですね。

橋本委員
この会場に来てから、将来のモンタージュの写真を頂きましたが、左側の減勢工側壁の高さは変わることはあるのかもしれませんが、大体こういうようなものができるのだろうと分かります。しかし、取水口の周辺、それから写真のずっと手前の河原、それから下流側にも河原が広がっていますが、このような河原の形状はダムができた後もほとんど変わらないと考えてよろしいですか。

事務局
導流壁の取水口側の河原や現況の植生については、できるだけ保全したいと考えています。ただ、このモンタージュは、前の計画のモンタージュなので、減勢工の側壁が見えていますが、実験により減勢池の長さが極端に短くなってきました。側壁がほとんど見えなくなってくると考えています。次回くらいの委員会では改めて短くなった絵のモンタージュを示す必要があると思います。

玉井委員長
このモンタージュの条件では、減勢工の側壁以外については、概ね想定される状態で作られているということですか。

橋本委員
それでは河原のかたちは変わらないのですか。

事務局
原則的には現況を保全し、工事では極力触らない予定です。ただ、魚道の話もありましたから、よりよい修景や護岸などで触る可能性はあります。

玉井委員長
(平面図上で)ここまでダムの本体がありますから、手前の方は変わりますし、少し工事中の手が入ると思います。また、水の流れが変わりますから、この部分の河原も少し変形するのではないかと思います。

畦地委員
このモンタージュの写真は前のでしょう。今は水門の修繕工事のために河原についても手が入りました。

事務局
手前の河原が管理上小さくなっているということですね。

畦地委員
元々手前の河原は、去年だったか、ダムが放流した際にここに貯まっていたものです。

玉井委員長
現況ではまっすぐこちら向きに来て取入口の方に来て、この辺りの砂はなくなっているということでしょうか。

畦地委員
はい、去年の暮れに、東岩取入口を直した時に、ずいぶん川原の土砂も機械で動かしてしまいました。

橋本委員
逆にダムができてしまえば、景観は、それ以降は大きく変わらないということですね。

畦地委員
確かにそういうことになります。流況が安定すれば、河原の状況は変わらなくなると思います。

鍔委員
ただ、ここへは砂利の大きなものが流れてこなくなるので砂になるとか、河床材料が変化する。

畦地委員
実際にダムの放流で、河原に石が流れてきたりした。また、水門が壊れていたから水を止められなかったので最近トンネル内に入ったことがなかった。それが水門直したので、中に入ってみたら、トンネル内の取水口から下流約100m位に50cm以上の土砂があってびっくりした。今後搬出する必要があると思う。

玉井委員長
他には何かありますか。

北浦委員
上から見ると、減勢工の部分の大きな池の所がよく見えるのではと思いますが、そこはコンクリートで固めるのですか。そのうち土砂が貯まると思いますが、最初は石で張るとか。

玉井委員長
水叩きですから、機能からコンクリート張りだと思います。この部分(減勢工内)はコンクリート張りで、この一部分(副ダム直下流)は水叩きになって、後(それより下流)は河床の保護のためにブロックか何かをしばらくの距離について、敷き詰めるというスタイルになると思います。

事務局
減勢池は常時プールのように冠水していますので、コンクリート面が上からダイレクトに見えるということはありません。

鍔委員
立ち上がっている側壁の内側表面はツルッとした仕上げになりますか。

事務局
はい、基本的に減勢池内の側壁表面の仕上げはツルッとした感じです。

櫻井委員代理
私は景観の専門ではありませんが、鍔先生からお話のあった魚道の話ですが、私共の研究所で、実際に魚を使って魚道を登らせる実験を行っていたことがあるのですが、その時は真っ暗にしておいて、朝方に、鮎などですと暗くても登ることは確認されています。
あとは堤体の中の明かりを取り入れるというところで、下流側を少し拡げることは水の流れ的には問題ないのですが、あとはダムの構造面やコストの面で変わってくることだと思います。

玉井委員長
先ほど実物の木枠があったのは、上流側の方面はほぼ正方形に近いようなかたちで、こちらは高さが高くなっているので長方形に見えるということですね。

野尻委員
上流側はここ(下段常用洪水吐き)へ水を流すつもりですか。

玉井委員長
将来的な上流の盛土の案もあったと思いますので、事務局より説明願います。

事務局
貯水池の下の水路につきましては、貯水位が上がった後、水が下がってきた時に、澪筋すなわち水の流れる場所を穴の位置に導くための水路だと思っていただければいいと考えます。今は想定して線を入れている段階なのですが、その部分の河道整正の盛土は掘削ズリの土捨て場を兼ねることを検討しています。

玉井委員長
この辺りに土を盛って、これが斜面ということですね。

事務局
はい、斜面の勾配については最下部は2割、その上は3 割、1:3.0 という勾配で設定しています。そして、基礎掘削で20万m3 くらい掘削量が発生しますので、それを上流側の河道整備に流用する方向で考えております。

玉井委員長
1:3.0 ですか。

事務局
川の断面が3割の勾配という話でしたが、3割は人が歩いて降りられる、ゆるい勾配になっております。縦が1に対し横の長さが3ということです。今日見ていただいた水理模型の上流側の河道は、まだそこまで反映してございません。来年度、土砂の流れ方をみる実験をするのですが、その時、上流の河道部分を再現・模型にして実際に流してみることを考えております。

橋本委員
堰堤を造るには相当な切土があるのではないかと思うのですが、切土で出た土砂はこの近辺におかれるだけなのか、遠くへ搬出されるのか、その辺りで地形も随分変わるかと心配しているのですが。

玉井委員長
それはダム上流側に置くと考えてよいと思います。水が下がってきた時にここに導流するような水路を造るのにも役立てようという計画ですね。

橋本委員
では、無駄な土砂はでてこないということですね。

玉井委員長
掘削した土砂は全て、ここ(上流河道整正盛土)に盛ればプラスマイナス0 ということです。

野尻委員
用水取入口の魚道の大きさはここに出ているのですか。

玉井委員長
寸法はここに入っていませんか。

畦地委員
減勢池横に平常時流す水の穴を造っていた、あの穴の大きさはいくつですか。

事務局
表記が小さくて申し訳ありませんが9 ページをごらんください。

玉井委員長
3000×1000 となっています。高さが1mで幅が3mですね。

畦地委員
流木がひっかかりそうだと思いますが、あの穴を大きくするとまたたくさん水が流れすぎて困りますかね。

事務局
穴を大きくすることは、水理的にも構造的にも問題があります。

畦地委員
今までよく大きな、根こそぎになった木まで来ていたから、あの穴につまらないか心配です。

石井委員
我々はそういうものをみているから大丈夫かと聞くのです。

玉井委員長
確かに魚道に流木がかかっているという事例は、ままあります。それと、最近、上流側は流木がかなり問題となっており、水が貯まっているダムですと除去する網すなわち網場をかけますが、ここはそれができませんから、そのあたり上流側の山腹斜面の管理も含めて考えないといけない問題ではありますね。

事務局
上流側の流木対策ですが、普通の一般のダムでいきますと、網場というものがありまして、網場で流木を止めてしまうということになります。ただ、ここの場合ですと洪水調節専用ダムということでして、網場というものの設置は難しい。考えにくいということになります。それで今、私どもでは、上流側の洪水吐の呑み口付近にスクリーンのようなもので流木の大きな進入を防げるのではと考え、検討中でございます。

畦地委員
ダム本体が大きいから木が入ってきたら詰まりますね。

事務局
どうしても洪水吐に入りまして、洪水吐で流木が引っかかるとかいうことになりますと、流下断面がとれなくなる。また詰まってそれが仮に抜けたとしますと、急激に水が出てしまうので、そういったことがないようにしたいと私ども考えております。先程申しましたように呑口のところで何らかの細工的なことを検討の中の一つに入れながら考えていきたいと思っております。

玉井委員長
ただ、スクリーンをやって、そこにベタッと物がかかってしまうと、また流下能力が減ってしまうので、そこは難しいところですね。上流でやらないといけないと。流木については、最近、ダムが止めたということで、下流で橋脚等にかかる災害を防いだという例はあります。流木は出てくることは出てきますので対策は考えないといけません。他に意見はございますか。
委員一同意見なし
それでは魚道の詳細な形や周辺の修景的な課題は残りますが、それは本日の主要議題ではないということもあります。本日は水の流れを主要議題として、呑口から減勢池、いわば本流、新しい本流に関わる修正事項、それから辰巳用水側への分流口については、水理実験で改良されてきて、今日眺めた案を元に考えていくということでよろしいでしょうか。
委員賛同
はい、ありがとうございました。
そうしますと今日の、水理模型検討会としては役割を果たしたと考えます。その他委員会の日程等について、事務局何かありますか。

事務局
次回の委員会ですが、第2 回のデザイン検討委員会で戸室石の話などいろいろなご意見ございました。
先ほどの低水路の所の石積みの話の他、今日の水理模型実験を受けて、新たに減勢池の長さが変わったことなどを踏まえまして、第3 回を、時期的には5 月の末頃から6 月の上旬位に開催したいと考えています。とにかく、第3 回はできるだけ、こんなデザインはどうかというデザイン素案を提示して、議論していただきたいと考えています。その為には作業をする時間がいりますので、早くても5月、遅くても6 月末までには開催したいと思います。その時期に日程等の調整をさせて頂きたいと考えております。

玉井委員長
それでは今日の検討会の議論は、これで終了でよろしいでしょうか。
委員・事務局賛同
では事務局にマイクをお返しします。

事務局
本日は辰巳ダムデザインについての皆様からの貴重なご意見を頂きましてありがとうございました。これで辰巳ダム水理模型実験検討会を終了いたします。ありがとうございました

(◆公開された議事録:Wordファイル=94KB=)



◆辰巳ダムのページ ◆トップページ  ◆情報公開日誌