辰巳ダム
交渉初日はルールづくり

掲載 2006.4.9

 辰巳ダム建設事務所の職員が4月4日に拙宅を訪ねてきた。建設課主幹兼建設係長と庶務用地課庶務用地係長の二人。時間もなく1時間半のやりとり。

 冒頭、ナギの会など3団体が強制収用のための事業説明会開催に抗議している件につき説明を求めた。昨年11月25日、知事が「用地取得は困難」だとして強制収用を前提とした事業説明会を開催した件につき、その根拠を聞いた。説明では「全員に一回り手紙や面談を求めた。手紙では用地交渉についてもお願いしている」と。
 これはおかしい。ある金沢在住の知人は、交渉が難航するはずがないのに一度も訪問を受けていない。

 こうした県の不当なやり方に指摘した上で、改めて訪問の趣旨を聞く。職員はパンフレットを出し、説明を始めた。しかしこれは時間の無駄。ある意味では職員以上にこちらが知っていることでもあり、説明を省いて、本題に入る。

 小生に関しては、事業に対して、今まで県や委員会に様々な意見や質問を出しているのに、なんらまともな説明や回答がなく、決定したから理解しろと言われても理解できない。県や委員会が議論している基礎数字が間違っていることを指摘しているにもかかわらず無視して結論を出されている。
 基礎数字が変われば結論も変わる。いくつかの例をあげて県や委員会の不当さを指摘し、小生の態度を説明した

 例えば、「既得水利権」の基礎数字が間違っていて根拠がないこと、雪見橋建設時の計画高水のラインが間違っていること(雪見橋は違法建設?)、城南一丁目整備計画の間違い……等々。
 これらは、出先の職員には回答不能である。職員も「私らにいま説明をしろといわれても答えられない」と認めた。

 もう一点は、資料提供の問題。机の上に拡げられた大きな地図の扱いはどうなるのか?
小生:「この地図をコピーして、もらうのは可能か?」
職員:「情報公開の請求をしてください」
小生:「現にいま既に見ているものを、なぜ請求しなければならないのか? すぐここでコピーしてもいいだろう」
職員:「必要な資料については、請求してもらうと考えている。この地図はコピーしても構わないと思うが……」
小生:「あなた方は、事業説明の資料と情報公開制度を混同している。これまでの情報公開請求は私が好き?でやってきたこと。今回は県が県民の財産を提供して欲しいと交渉に来ている。そのための説明資料だ。なぜ要請される側が請求する必要があるのか。相手を納得させる必要充分な資料は見せるのが当然のルールだろう。しかも無料で提供されるべきだ」
職員:「これまで他の地権者の方からも説明資料の提供を求められ公開請求をしてほしいとお願いしてきたが、事業説明と情報公開制度は違うかもしれない。この問題は検討したい」

 次に、これからの交渉のすすめ方について小生から問題提起した。
 過去の経過をみれば、県とナギの会だけでも事業計画の根幹に触れる多数の争点があり、無視されてきている。これらの問題を棚上げにして交渉や妥結はあり得ない。双方で争点を明確にしたい。次回それの確認をしたい――と。職員もナギの会のホームページを見ていて、計画では説明されていない問題も指摘されていることがあり、交渉には問題点を整理する必要性があることを認めた。

 ということで、翌月、双方が持っている情報によって問題点の確認を行うことにした。予定は5月16日(火)。


◆辰巳ダムのページへ ◆トップページへ  ◆情報公開日誌へ