新辰巳ダムで申し入れ

掲載 2006.10.18

2006年10月18日
石川県知事殿

申 し 入 れ
新辰巳ダムは、犀川の生態系を破壊し、
 金沢の治水計画を大混乱させる


辰巳ダムそのものは、過大な洪水=既往最大の2倍、有史以来発生していない規模=を前提にしているもので、まったく無駄以外のなにものでもなく、再三にわたって貴職に申し入れてきましたが、県は昨年11月25日、強制収用を前提にする事業説明会を開催しました。
当日の説明会で県は、一方的に計画を説明するだけで、参加者からの質問にまともに答えることが出来なかったことは記憶に新しいところです。

続いて、穴あきダムなる形を決めるための辰巳ダムデザイン検討委員会が、去る10月4日、最終回の会議で提言をまとめました。私たちは、過去の委員会の議論や水理模型実験検討会資料を検討してきましたが、公開資料が少なく、限られた資料の中からも、「環境に優しい」とされる穴あき・新辰巳ダムそのものにも重大な欠陥があることがわかりました。

簡単に記すと、
@穴の存在は流木対策に決め手がない。
A文化財の目の前に巨大なコンクリート擁壁は許されない。
B堤体上流部や副ダムでは、ダム固有の堆砂や水質問題が発生する。
C上流では水位変動が激しく斜面崩壊が誘発される。
D湛水池の水位変動は中小動物の殺戮を繰り返す。
E下流での中小洪水が減少し河川環境が激変する。
F魚や川虫類の回遊を遮断し生態系の破壊を招く。
G委員会で、生態系についての検討がまったくない。
H上流部で斜面固め工事が際限なく続けられ、無駄遣いは止まらない。
I金沢市全域の河川で、本来の堤防補強などの治水対策がおろそかになる。

こうした問題が明らかになりましたので、貴職におかれましては、辰巳ダムデザイン検討委員会から提出される提言を受け入れることなく、ダム計画の即時中止・凍結、国交省への事業認定申請の中止、強制収用中止などを申し入れます。
                                     以 上

◆申し入れ団体
・辰巳の会(兼六園と辰巳用水を守り、ダム建設を阻止する会・事務局長:碇山 洋)
・犀川の河川整備を考える会(代表:中 登史紀)
・ナギの会(代表:渡辺 寛)



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