辰巳ダムゴーサインは幻だった
文化財保護審査会で何が議論されたのか?
ゆがめて作られた、文化財保護審議会の結論
辰巳ダム建設で歴史的文化財が破壊されるのは、周知の事実であるため、県はこの用水破壊について、文化関係者の同意をどうしてもとる必要があった。
この辰巳用水は、農業用水としても使われているため、文化財の指定を受けておらず、歴史や文化財を考える研究者にとって、頭のいたい話であった。しかし、1980(S55)年9月22日、石川県文化財保護審議会は、「辰巳ダム建設のため、辰巳用水破壊やむなし」との結論を出したと、当時の新聞に大きく書かれ、私もそのように思っていた。
1998年から、「辰巳ダム問題を知りたい」との思いから、この文化財審議会の一連の資料を請求し、検討する中で、この審議会の結論は「不当にでっち上げられた」虚構の結論であることがわかった。
この疑惑は、辰巳ダム問題を解明する上で、欠かすことができないし、ダム計画の不当性を明らかにする重要な問題である。
こうした経過は、別のファイル「情報公開ものがたり」でまとめ、公には「辰巳ダムをめぐる県と市民との大議論=意見交換会」でも取り上げられ、問題は明確になっているのだが、この問題を最初に指摘した当事者(私のこと)が、正確に記録し、収集した資料なども紹介する必要があろうと思っている。
この問題の性格と問題点を、実に的確にまとめた方がおられる。中 登史紀さんである。かれは自分で小冊子『幻の辰巳ダム計画ゴーサイン』を発行された。まだ残部はあるはずなので、必要な方はご本人に連絡をしていただきたい。また、彼のホームページに全文が掲載されているので、紹介しておきます。
http://www.nakaco.com/k_txt2.htm
中氏の明快で説得力のある文章に、私が付け加えることはあまりないので、ここでは、文化財保護審議会関連の資料を順次掲載し、問題の所在をより深めたいとおもう。
【資料/準備中】
資料だけでも、かなり膨大になります。少々お待ちをいただきたい。
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