「辰巳」にもどる ｜ トップにもどる

秋田県の工業用水問題を知るきっかけ

大王製紙が秋田市への進出断念
第一審で補助金差し止め。控訴審で和解へ合意

秋田県で工場誘致や工業用水の「水利権」が訴訟となっていることを知ったのは、
NIFTYのクリッピングサービスで「情報公開」というキーワードに引っかかった、
次の小さな記事だった。
石川県に、「辰巳用水に二つの水利権があるのではないか」「金沢市の工業用水の
水利権は違法ではないか」など、公開質問して回答を待っている時期だったので、
頭の中が、「工業用水」や「水利権」に敏感になっていたこともあったと思う。
この速報をきっかけにこの問題を調べつつ、県からの回答を待った。
後段に、関連情報をリンクしておいた。

----------------------------------------------------------
ＮＨＫニュース速報
----------------------------------------------------------
　秋田市に進出することになっていた大王製紙への補助金について、住民が支出の
差し止めを求めている裁判は、その後進出を断念した大王製紙が利用することにな
っていた工業用水を上水道などに活用していくことなどを条件に、住民側と県側が
和解することで合意しました。
　この裁判は、秋田市に進出する大王製紙に工業用水を供給するのに伴って、県と
秋田市がおよそ三百四十億円の補助金を出すのは違法だとして、住民が補助金支出
の差し止めなどを求めているものです。
　一審の秋田地方裁判所は、補助金の大部分の差し止めを命じたことから県側が控
訴したほか、住民側も大王製紙が使う廃棄物処分場の安全性に問題があるとして、
損害賠償を求めていた訴えが認められなかったなどとして控訴していました。
　しかし大王製紙が進出断念を表明したことから、補助が行われる見込みはなくな
ったとして仙台高等裁判所秋田支部が和解案を示していたものです。
　住民側と県側が合意した和解の条件は、秋田県は大王製紙が利用することになっ
ていた工業用水を上水道などに利用することを含め活用を検討していくこと、また
大王製紙が使うことになっていた産業廃棄物処分場をほかの企業などが利用する場
合は、県は地域住民などへの情報公開に努め、環境保全などの措置をとることなど
となっています。
　和解は次回十月九日に開かれる話し合いで正式に成立する見通しです。
[2001-07-25-17:07]
-----------------------------------------------------------