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ナギの会 掲示板
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■ 5月17日(日)北国新聞朝刊 投稿者:KAZ [No.441] | |
「犀川・鞍月用水堰を撤去」って記事が載ってます。 内容 おおむね30年で整備予定だったのを、犀川の氾濫を受けて5年計画に前倒し。 これにより、浅野川方水路の流量制限を解除する。 ---- 辰巳ダム公聴会時の県側の約束って、30年計画だったっけ? |
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2009/05/18(Mon) 22:08:30 |
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Re:5月17日(日)北国新聞朝刊 投稿者:渡辺 寛 [Home] [No.442] | |
KAZさん、どうも。 この「おおむね30年」というのは、河川法16条2でいう河川整備計画のことですね。 これ議論がありまして、河川法16条1で、河川整備基本方針を定めることになっていますが、基本方針では@基本高水、河道などへの洪水の配分A流量B水位、川幅…などを決定します。その数字に基づいて具体的な整備計画を決め、実行するのですが、「おおむね30年」という定めはありません。 たぶん予算の関係ですぐ出来ないから、国交省の偉い人がどこかでおしゃべりしたことが一人歩きし、役人が都合のいいように使っているのだと思います。 私の批判は、この「30年」に根拠がないのに、30年後に完了してもいい、というのはおかしい、ということ。「危険箇所を放置するものだ、河川管理者の責任放棄だ」と指摘してきました。 だから、整備計画が当初予定より前倒しされることは、一般的には結構なことなのですが、問題はその優先順位が妥当なものかどうかということ。 現に、いま犀川での危険箇所は、JR橋の左岸・本江町です。ここを放置して鞍月用水堰の撤去は意味がないのです。 (つづく) |
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2009/05/19(Tue) 10:55:02 |
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Re:5月17日(日)北国新聞朝刊 投稿者:渡辺 寛 [Home] [No.443] | |
なぜこうなるのか? JR橋近辺の危険性の認識は、計画を決めた当時、犀川水系河川整備検討委員会(玉井信行委員長)の議論の中にはない。県から提供されていた資料には、この付近は1750m3/s以上の流下能力があるとされた超安全地域だったからです。その後の市民からの指摘でここは鞍月用水堰付近と同程度の流下能力しかないことが分かりました。 城南一丁目の鞍月用水堰付近は「暫定整備」が行われて安全性が飛躍的に向上していますから、次の洪水は本江町を襲うはずです。浅野川の中流と下流の関係と同じです。 こうした問題はなかなか分かりづらいのですが、誰でもわかる議論にしないといけないのですけどねえ。 以前、本江町の幹部にこの問題を資料をもとに訴えたことがありました。けど「危険なところなら県はとっくの昔にやっている。ここは危険ではない」と言われました。 この話→http://nagi.popolo.org/dam/JR_bridge/index.html 行政依存体質が根強く、住民が自分で判断する能力を削いできたのが、行政の力でした。 こう考えると、教育で一番効果があるのは「人柱」ですね。誰かが犠牲になって初めて理解されるというのが危険箇所なんです。 悲しいかなこれが現実。誰が人柱になるの? 人柱伝説が日本の歴史に数多く残されています。けど犠牲者には女性が圧倒的に多い。これも悲しい。 ……浅野川の下流もそういうことですね。 |
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2009/05/19(Tue) 10:57:25 |
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